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NISAクレカ積立の還元率、証券会社×カードで比較——「最大3%」は誰の数字か

本記事はアフィリエイト広告を含みます。カードを申し込まれた場合、本サービスが報酬を受け取ることがあります。シミュレーション結果・掲載順への影響はありません。

本記事はクレジットカードに関する客観的な情報提供を目的としており、 特定のカードの優劣を断定するものではありません。 記載の還元率・手数料等は 2026-08-21 時点の公式情報に基づきます。 最新情報は各カード公式サイトをご確認ください。

「クレカ積立 最大3%」の最大値は、条件付きの数字

NISAのクレジットカード積立(クレカ積立)は、毎月の投資額に対してポイントが付く仕組みです。 月10万円(つみたて投資枠の上限)を積み立てれば年120万円ぶんの決済になるため、還元率0.5%と3%では年間で3万円の差が出ます。

ただし各社が掲げる「最大○%」は、条件を満たした人だけの数字です。 条件の付き方が証券会社ごとにまったく違うので、まずそこを整理します。


還元率の決まり方が証券会社ごとに違う

証券会社還元率の決まり方
SBI証券カードの年間利用額で決まる(積立額とは無関係)。ただし仕組みはグレードで2種類
楽天証券カードのグレードで固定(利用額・積立額に関係なし)
マネックス証券その月の積立額口座の種類で変わる
tsumiki証券積立の継続年数で上がる(カードのグレードは無関係)

同じ「クレカ積立」でも、SBIはふだんの買い物でいくら使ったか、マネックスはいくら積み立てたか、 tsumikiは何年続けたかで率が変わります。この違いを踏まえずに最大値だけを並べると、比較の意味がなくなります。


SBI証券:グレードで仕組みが2種類ある

(2026年8月確認・出典: 三井住友カード クレカ積立(公式)

SBI証券は、プラチナ系とゴールド以下で還元の仕組みそのものが違います。

プラチナ系:毎月一律1% + 年1回のボーナス加算

カード年会費毎月年間利用額に応じたボーナス実質最大
三井住友カード Visa Infinite99,000円1.0%300万円以上 +1% / 500万円以上 +2% / 700万円以上 +3%4.0%
三井住友カード プラチナプリファード
Olive プラチナプリファード
33,000円1.0%300万円以上 +1% / 500万円以上 +2%3.0%
三井住友カード プラチナ55,000円1.0%300万円以上 +1%2.0%

毎月付くのは一律1%で、年間利用額に応じたぶんは年1回まとめて加算されます。 「年間◯万円使うと還元率が◯%に切り替わる」という単純な階段ではない点に注意してください。

ゴールド以下:前年の利用額で率が決まる(10万円未満は0%)

カード年会費還元率
三井住友カード ゴールド(NL)
Olive ゴールド
5,500円前年100万円以上 1.0% / 10万円以上 0.75% / 10万円未満 0%
三井住友カード(NL)
Olive 一般
無料前年10万円以上 0.5% / 10万円未満 0%

(入会初年度はゴールド1.00%・一般0.50%)

注目すべきは最下段です。年間のカード利用額が10万円未満だと還元率は0%になります。 「積立専用にカードを1枚作る」という使い方では、ポイントが付かない可能性があります。

積立額は「年間利用額」に含まれない

ここが最も間違えやすい点です。 「三井住友カードつみたて投資」の利用額は、年間利用額の集計に含まれません。

つまりゴールド(NL)で1.0%を得るための年間100万円は、積立とは別に買い物で100万円使う必要があります。 月10万円を積み立てても、その年120万円は集計対象外です。

これは年間100万円利用ボーナスの条件とも共通する制約で、 「積立で修行を済ませる」ことはできません。

なお2026年3月1日から、au PAY・Kyash・JAL Pay・バンドルカードへのチャージも年間利用額の集計対象外になりました。

補足:Oliveには残高連動の上乗せ特典もあるが、対象者はごく一部

Oliveアカウントには、円普通預金残高に応じて+0.1〜0.5%が上乗せされる「Olive限定上乗せプラン」(残高100万円〜)と、 残高3,000万円以上を条件とする「資産運用特典」(+1〜2%、上乗せプランとは併用不可)が別途用意されています。 いずれも銀行預金・証券残高という本記事の比較軸にない条件で決まり、多くの人には該当しないため、上の表には含めていません。


楽天証券:グレードで固定、条件なし

(2026年8月確認・出典: 楽天証券 クレジットカード決済(公式)

カード年会費代行手数料0.4%未満のファンド代行手数料0.4%以上のファンド
楽天プレミアムカード11,000円1.0%1.0%
楽天ゴールドカード2,200円0.75%1.0%
楽天カード無料0.5%1.0%

楽天証券にはもう一つ軸があります。買う投資信託の代行手数料です。 代行手数料0.4%以上のファンドなら、カードのグレードに関係なく一律1.0%になります。

つみたて投資枠で人気のインデックスファンドは代行手数料が低い(0.4%未満の)ものが中心なので、 その場合は左の列が適用されます。カードのグレードで差が出るのはこちらです。

利用額の条件がないため、積立以外でカードを使わない人でも公表どおりの率が付くのが特徴です。 率の絶対値は他社より低めですが、条件が単純なぶん見込みが外れにくい構造です。


マネックス証券:NISA口座は「一律」で段階がない

(2026年8月確認・出典: マネックス証券 dカードつみたて(公式)

マネックス証券のdカード積立でよく引用される「月5万円まで3.1%、5〜7万円2.6%、7〜10万円2.2%」という3段階は、 課税口座(特定口座・一般口座)の数字です。NISA口座は段階がなく一律になります。

区分NISA口座課税口座
入会初年度10万円まで一律 3.1%5万円まで3.1% / 5〜7万円 2.6% / 7〜10万円 2.2%
2年目以降・月のカード利用10万円未満10万円まで一律 1.1%5万円まで1.1% / 5〜7万円 0.6% / 7〜10万円 0.2%
2年目以降・月のカード利用10万円以上20万円未満10万円まで一律 2.1%5万円まで2.1% / 5〜7万円 1.6% / 7〜10万円 1.2%
2年目以降・月のカード利用20万円以上10万円まで一律 3.1%5万円まで3.1% / 5〜7万円 2.6% / 7〜10万円 2.2%

NISAで積み立てるなら、段階で目減りしない一律のほうが適用されます。

dカード PLATINUM・NISA口座で月10万円積立(入会初年度)

  • 10万円 × 3.1% = 月3,100円 → 年37,200円
  • 年会費29,700円を差し引いて +7,500円

2年目以降(月のカード利用が10万円未満の場合)

  • 10万円 × 1.1% = 月1,100円 → 年13,200円
  • 年会費29,700円を差し引いて −16,500円

初年度と2年目で2万4千円ぶん結果が反転します。 2年目以降に初年度と同じ3.1%を維持するには、積立とは別に月20万円以上のカード利用が必要です(月10〜20万円なら2.1%)。

またドコモのポイ活プラン(ahamoポイ活・ドコモポイ活MAX等)の契約者は+1.0%が上乗せされ、最大4.1%になります。

なおマネックス証券は三井住友カードのクレカ積立に対応していません(三井住友カードはSBI証券向けの仕組みです)。 マネックス証券で使えるのはdカードとマネックスカードで、マネックスカードは当サイトの収録対象外です。


tsumiki証券:カードのグレードではなく「継続年数」で上がる

tsumiki証券(エポスカード)は、他社と仕組みがまったく違います。 還元率はカードのランク(一般・ゴールド・プラチナ)に関係なく、積立を続けた年数で上がります。

積立の継続年数還元率
1年目0.1%
2年目0.2%
3年目0.3%
4年目0.4%
5年目以降0.5%

つまり「エポスゴールドだから0.5%」ではなく、始めた年は0.1%です。0.5%に到達するのは5年目からで、 1年以上の継続利用がない年は0.1%に戻る旨の注記もあります。

これから始める人にとっては、初年度の実質は0.1%として見積もるのが正確です。

なおエポスゴールド・プラチナ会員には、これとは別に年間のカード利用額に応じたボーナスポイントがあります。 そちらは投信積立額ではなく通常の買い物に対する特典で、積立の還元率には反映されません。 詳細は年間100万円利用ボーナスの比較を参照してください。

出典: tsumiki証券・エポスカード公式(2026年8月確認)


年会費を引いた「実質」で並べ直す

月10万円(年120万円)を積み立てた場合の、積立ポイントだけを年会費と比べた金額です。 買い物での還元は含めていません。カードとしての価値は買い物ぶんも足して判断する必要があります。

カード・証券会社年間の積立ポイント年会費差額
dカード PLATINUM × マネックス(初年度 3.1%)37,200円29,700円+7,500円
dカード PLATINUM × マネックス(2年目以降 1.1%)13,200円29,700円−16,500円
プラチナプリファード × SBI(年500万円利用時 3.0%)36,000円33,000円+3,000円
プラチナプリファード × SBI(年300万円利用時 2.0%)24,000円33,000円−9,000円
ゴールド(NL) × SBI(前年100万円以上 1.0%)12,000円5,500円※1+6,500円
楽天プレミアム × 楽天(1.0%)12,000円11,000円+1,000円
楽天カード × 楽天(0.5%)6,000円無料+6,000円
エポス × tsumiki(1年目 0.1%)1,200円実質無料※2+1,200円

※1 ゴールド(NL)は年間100万円の利用で翌年以降の年会費が永年無料になるため、達成後は差額が年12,000円になります(ただし積立額はこの100万円に含まれません)。
※2 エポスゴールドは年間50万円の利用で年会費永年無料。

この表で分かることは3つです。

  1. 同じカードでも年によって結果が反転する。dカード PLATINUM は初年度+7,500円、2年目以降は−16,500円で、2万4千円の差があります。積立の還元率だけで年会費を判断すると、2年目に想定が崩れます。
  2. 年会費の高いカードは「条件を満たせたか」で大きく振れる。プラチナプリファードは年500万円使えば+3,000円、300万円だと−9,000円です。
  3. 年会費無料の組み合わせは金額が小さくても確実にプラス。条件が単純なぶん、見込みが外れません。

いずれの数字も積立ぶんだけの計算です。年会費の高いカードは買い物の還元と年間利用ボーナスを足して初めて成立する設計なので、 この表だけで「損」と判断するのは早計です。


一次情報の確認(出典)

本記事の数値は以下の公式情報に基づきます。最新情報は公式サイトを必ずご確認ください。

  • SBI証券 × 三井住友カード(クレカ積立): 公式サイト(2026年8月確認)
  • 楽天証券(クレジットカード決済): 公式サイト(2026年8月確認)
  • マネックス証券 × dカード(dカードつみたて): 公式サイト(2026年8月確認)
  • tsumiki証券 × エポスカード: 公式サイト(2026年8月確認)

まとめ

  • 「最大◯%」の条件は各社バラバラ。SBIはカードの年間利用額、マネックスは口座の種類と年次、tsumikiは継続年数で決まる
  • SBI証券は年間利用額10万円未満で0%。さらに積立額はその年間利用額に含まれないため、積立専用カードには向かない
  • マネックス × dカード PLATINUM はNISA口座なら段階がなく一律。初年度3.1%・2年目以降1.1%で、年会費に対する結果が反転する
  • tsumiki証券はカードのグレードではなく継続年数。始めた年は0.1%で、0.5%は5年目から
  • 楽天証券は率が低いかわりに条件がなく、見込みが外れにくい

年会費の高いカードは、積立ポイントだけでなく買い物ぶんの還元と年間利用ボーナスを合わせて初めて損得が決まります。 NISA積立額とふだんの支出を一緒に入れると、差額を金額で確認できます。

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